クロエ(Chloé)

クロエChloé

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クロエ(Chloé)とは

クロエは、1952年にエジプト系ユダヤ人のガビー・アギョン(Gaby Aghion, 1921–2014)がパリで創業したフランスのファッションメゾンです。当時の欧州ファッションがオートクチュール一辺倒だった時代に、アギョンは「上質な仕立てをそのまま既製服で提供する」というプレタポルテ(高級既製服)の概念を発明したパイオニアとして知られます。1953年にはジャック・ルノアールがビジネスパートナーとして参画し、アギョンは創作面に集中。1958年、パリの老舗カフェ「カフェ・ド・フロール」で発表した6着のコットンポプリンドレスが、メゾンの実質的なデビューとなりました。

クロエはまた、後の世界的デザイナーを早期に登用してきたメゾンとしても知られます。1963年に若きカール・ラガーフェルドを起用し、1966年からは単独でハウスのデザインを統括(〜1983年、1992〜1997年に再登板)。以降、マルティーヌ・シットボン、ステラ・マッカートニー、フィービー・ファイロ、ハンナ・マクギボン、クレア・ワイト・ケラー、ナターシャ・ラムジー=レヴィ、ガブリエラ・ハースト、そして2024年からはケメナ・カマリと、女性デザイナーを多く輩出するメゾンとして「ウーマン・バイ・ウーマン(女性のための女性によるデザイン)」の文化を体現してきました。

バッグカテゴリーで世界的なIt-Bagを世に送り出したのは、フィービー・ファイロ時代(2001〜2006)です。2005年春夏で発表されたパディントン(Paddington)は、巨大な南京錠(パドロック)を象徴的にあしらった大胆なデザインで、リリース前に全8,000個が完売、Net-a-Porterでは発売開始36時間で376個が売れ700名の世界的ウェイティングリストを生んだ伝説的なIt-Bagとなりました。続くハンナ・マクギボンのマーシー(Marcie, 2010)、クレア・ワイト・ケラーのドリュー(Drew, 2014発表/2015SS)、ナターシャ・ラムジー=レヴィのテス(Tess, 2018)・ダリア(Daria, 2020)、ガブリエラ・ハースト時代に始動したウッディ(Woody Tote)など、各クリエイティブディレクターがそれぞれ象徴的なバッグを残しています。2024年に着任したケメナ・カマリは、デビュー直後の2024年9月にパディントンをリローンチし、ボヘミアンの再来とも言われる「ニュー・クロエ・ガール」現象を巻き起こしています。

clebagでは、パディントン、マーシー、ドリュー、テス、ダリア、ウッディ・トートなどクロエの主要バッグラインを取り扱っています。すべての出品について、専門鑑定士+AI鑑定システム(Entrupy対応・精度99.86%)の二重体制で真贋を確認。エンボス加工された刻印、シリアルナンバータグ、ホログラムタブ、「MADE IN ITALY」表記など、クロエ特有のディテールを重点的にチェックし、鑑定不合格の場合は全額返金を保証しています。

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ブランドの歴史

クロエの70年以上の歴史は、プレタポルテの発明、女性デザイナー登用の伝統、そして時代ごとのIt-Bag創出を軸に展開してきました。

  • 1952年 — エジプト系ユダヤ人のガビー・アギョンがパリでChloéを創業。自分の名ではなく友人の名「Chloé」を冠した
  • 1953年 — ジャック・ルノアールが共同経営者として参画。ビジネス側を担い、アギョンは創作に専念
  • 1958年 — パリの「カフェ・ド・フロール」で6着のコットンポプリンドレスを発表。プレタポルテ(高級既製服)という概念の発明
  • 1963年 — 若きカール・ラガーフェルドがデザイナーチームに加入
  • 1966年 — ラガーフェルドが単独でハウスのデザインを統括(〜1983年)
  • 1985年 — リシュモン・グループ傘下のダンヒル・ホールディングスがChloéを買収。アギョンは経営から退く
  • 1987年 — マルティーヌ・シットボンが初の女性アーティスティック・ディレクターに就任
  • 1992〜1997年 — カール・ラガーフェルドが2度目の創作監督として復帰
  • 1997年 — 25歳のステラ・マッカートニーがクリエイティブ・ディレクターに抜擢(メゾン史上最年少)
  • 2001年 — ステラのアシスタントだったフィービー・ファイロが後任として就任。ボヘミアンラグジュアリーの全盛期へ
  • 2005年 — フィービー・ファイロがパディントン(Paddington)を発表。リリース前に全8,000個が完売、2000年代を象徴するIt-Bagに
  • 2008〜2011年 — ハンナ・マクギボン就任。2010年にマーシー(Marcie)発表
  • 2011〜2017年 — クレア・ワイト・ケラー就任。2014年(プレフォール/2015SS)にドリュー(Drew)発表
  • 2017〜2020年 — ナターシャ・ラムジー=レヴィ就任。2018年テス(Tess)、2020年ダリア(Daria)発表
  • 2020〜2023年 — ガブリエラ・ハースト就任。サステナビリティを軸にウッディ・トート(Woody Tote)の素材展開を拡張
  • 2023年10月 — ケメナ・カマリがクリエイティブ・ディレクターに就任発表
  • 2024年2月 — カマリの初コレクション(Fall-Winter 2024)発表。ボヘミアンの大胆な復活で「ニュー・クロエ・ガール」現象
  • 2024年9月 — パディントンをリローンチ。発表後、Lystのブランド検索が91%増、Depopではパディントン検索が1,137%増を記録

クロエは創業から女性が中心のメゾンであり続け、歴代クリエイティブ・ディレクターの多くが女性であることも特徴的です。「自由」「軽やかさ」「ロマンティシズム」というブランドDNAは、ガビー・アギョン以来一貫しています。

代表モデル比較

モデル誕生年/デザイナー特徴参考価格帯(USD・国内中古市場参考)
パディントン(Paddington)2005/フィービー・ファイロ(2024リローンチ:ケメナ・カマリ)巨大な南京錠(パドロック)を象徴的にあしらったスラウチーシルエット。2005年に世界を席巻した代表的It-Bag新作(2025):Small $2,290/Medium $2,750。リローンチ版は重量を大幅軽量化
マーシー(Marcie)2010/ハンナ・マクギボン馬具からインスパイアされたサドル型のフロントフラップとトップステッチ。70年代ボヘミアンの遺伝子を継ぐロングセラーMini:約$795/Small・Medium・Large展開。中古は$500〜$1,500レンジが主流
ドリュー(Drew)2014(プレフォール)/クレア・ワイト・ケラー70年代のクロエ・サドルバッグから着想したサークル型クラスプ付きクロスボディ。コンパクトで日常使いに優れる中古$700〜$1,500前後。エディター・セレブから熱烈な支持
テス(Tess)2018/ナターシャ・ラムジー=レヴィドリュー+フェイの要素を統合した構造的デイバッグ。2本ストラップとシグネチャーの「O」リング金具Small $2,290前後。Mini/Small/Medium/Large展開
ダリア(Daria)2020/ナターシャ・ラムジー=レヴィボウリングバッグ型シルエットに編み込みトップハンドル。マスキュリンとフェミニンを掛け合わせた構造美新品$2,000前後。中古流通量は他モデルより少なめ
ウッディ・トート(Woody Tote)ガブリエラ・ハースト時代に拡張リネンキャンバス×カーフスキン。シグネチャーロゴを織り込んだストラップ。サステナブル素材のアイコンMini $750/Small $753/Medium $726〜/Large $777〜$1,293(リテール)

パディントンの2025年リローンチ版Mediumは$2,750で、2005年初代の$1,380から約2倍の価格設定。テスとパディントンが現行コレクションのフラッグシップ的位置づけ、マーシーとドリューが定番継続モデル、ウッディがエントリー〜デイリー需要を担う構成です。

ブランドの素材・特徴

素材・特徴登場・特徴主な用途
グレインドカーフスキン(Grained Calfskin)細かなシボのある仔牛革。傷が目立ちにくく、柔らかな質感と耐久性を兼備パディントン・マーシー・テス等の主力素材
スムースカーフスキン(Smooth Calfskin)滑らかでマットまたは軽い光沢のある仔牛革。発色が深くフォーマル寄りテス・ドリュー・ダリア等
リネン×コットンキャンバスウッディ・トートに採用。インヘレントに低環境負荷な天然素材。LWG(Leather Working Group)認証レザーとの組み合わせウッディ・トート全サイズ
ブレイデッドレザー(Braided Leather)ハンドクラフトの編み込み革ハンドル・ディテール。ダリアのトップハンドルが代表例ダリア・限定モデル等
サドルステッチ風トップステッチマーシーに代表される、馬具職人技を想起させる太めのトップステッチマーシー・パディントン等
パドロック金具パディントンのアイコン。レザーで包まれた重厚な南京錠は実用機能としても作動パディントン全世代
シグネチャーロゴジャカードウッディのストラップに織り込まれた「CHLOÉ」ロゴ。同メゾンのアイコニック・ミュールから受け継がれた意匠ウッディ・トート

クロエは2020年代以降、サステナビリティを経営軸に据え、Bコープ認証取得(ラグジュアリー業界で初)など環境配慮を強化してきました。リネン素材のウッディや、LWG認証タンナリーとの取引はその象徴です。一方で、ケメナ・カマリ就任以降は伝統的なクラフツマンシップへの回帰も進んでおり、サステナビリティとクラフトの両立を目指しています。

真贋・鑑定のポイント

クロエは流通量の多いラグジュアリーバッグの中でも偽造品が多く、近年の精巧なコピーは目視のみでの判定が困難です。主なチェックポイントは以下。

  • シリアルナンバータグ — バッグ内側のレザータグに約9桁のシリアルナンバーが「エンボス(型押し)」されている。プリントや印刷の場合は偽物。シリアルは1点ごとに固有
  • ホログラムタブ — シリアルタグとは別に、反射する光沢のホログラムタブが付属。ブランド名「Chloé」、約6桁のロット番号、バーコードまたはSKU番号が記載される。シリアル番号は付属の保証カードと一致
  • ロゴエンボス — クロエはスタンプではなく「エンボス(型押し)」でロゴを刻印する。Chloéロゴの直下に「MADE IN ITALY」と全大文字・スペース付きで表記される。この表記が欠落/崩れていれば偽物
  • パドロック金具(パディントン) — 本物の南京錠はレザーで包まれ、内部金具にも刻印あり。重量感と仕上げの精度(メッキの均一さ、エッジの処理)が判定ポイント
  • ステッチの均一性 — マーシーのフロントフラップトップステッチは目幅・テンションが均一。偽物は不揃いな目や糸の角度のバラつきが見られる
  • 金具刻印 — テスの「O」リング、ドリューのサークル金具、マーシーの留め具など、それぞれにブランド刻印あり。書体・深さ・メッキの色調を確認
  • レザー質感 — グレインドカーフは自然な不均一性があり、偽物は機械的に均一すぎる表情になりがち

クロエは時期・モデルによって仕様の細部が変わるため、特定年代の特徴だけに頼る判定は危険です。複数のディテールを総合的に確認し、機械鑑定(Entrupy等)との併用が現場の標準になっています。

中古市場での評価とリセール傾向

クロエの中古市場は、2024年のケメナ・カマリ就任とパディントン・リローンチを契機に大きく動いています。長く「使い込み感のあるカジュアル系」と見られてきたメゾンが、再びIt-Bag級の注目を集める局面に入りました。

  • パディントン — 2024年以降、検索数が爆発的に増加。Depopでは2024年6月のパディントン検索が前年比1,137%増、ヴィンテージ価格はThe Handbag Clinic調べで1年間で275%以上の上昇。2005年の初代モデルがヴィンテージ品として再評価され、状態の良いものはプレミア化
  • マーシー — 70年代ボヘミアンの遺伝子を継ぐロングセラーで、コレクター人気が安定。中古は$500〜$1,500レンジが主流、希少色・限定モデルはプレミア
  • ドリュー — エディター・セレブ需要で堅調。ミニサイズの定番色は流動性が高く、相場が安定
  • テス/ダリア — ナターシャ・ラムジー=レヴィ時代の代表作。流通量はパディントン・マーシーより少なく、状態次第でプレミア
  • ウッディ・トート — リネンキャンバスのサステナブル訴求と日常使いやすさで、20〜30代の購入層を獲得。中古流通量も多く、価格は安定推移。リネン×レザーストラップの組み合わせが定番
  • カラー別 — ブラック、クリーム、ブラウン、カーキの定番色が安定。リローンチ版パディントンのバーガンディなど、新作の限定色も注目

クロエは2024年にLyst Indexに初登場するなど、ブランドモメンタムが急上昇中です。Rebagの2025年Clair Reportでは、エルメス・The Row・ミュウミュウがリセール市場をリードする中、Chloéのパディントンも「2000年代It-Bagリバイバル」の文脈でセリーヌのファントム、バレンシアガのCity Bagと並んで言及されるなど、再評価の波の中心にあります。

クロエの豆知識

パディントンの「南京錠」の由来
パディントンの巨大な南京錠は、フィービー・ファイロが「ハンドバッグの本来の役割は大切なものを守ること」というコンセプトを文字通りに表現した結果のデザインです。バッグ名の「パディントン」自体は、ファイロが愛したロンドンの地区名から取られました。重量は0.5kg近くに達し、当時の業界に「ハンドバッグ・ハードウェア」という概念そのものを発明する契機となり、以降のラグジュアリーバッグデザインに巨大金具・重厚パーツの潮流を生み出しました。2005年春夏の8,000個は発表前に完売、Net-a-Porterは発売開始36時間で376個販売・700名の世界的ウェイティングリストを抱える社会現象となりました。
フィービー・ファイロ時代の「ボヘミアンラグジュアリー」革命
フィービー・ファイロは2001年から2006年までクロエのクリエイティブ・ディレクターを務め、「ポートベロー・ロードのヴィンテージとサントロペ」を着想源にした「ボヘミアン×ラグジュアリー」の融合を完成させました。ベビードールドレスに重厚なレザーアクセサリーを合わせる対比的なスタイリング、エクエストリアン要素、軽やかなシルエットを特徴とし、クロエを「クールでファッション意識の高い女性のためのブランド」へと変貌させました。2005年だけでクロエの世界売上は60%増、米国売上は80%増を記録。彼女が同時期に発表したパディントンを含む一連のIt-Bagは、2000年代ファッションを定義づけました。
クワイエットラグジュアリー潮流の中での「ボヘミアン回帰」
2020年代前半、ファッション業界はThe Row・Loro Piana等を中心とした「クワイエットラグジュアリー(静かな贅沢)」が支配的でした。その潮流の中、2024年2月に行われたケメナ・カマリのクロエ・デビューコレクション(Fall-Winter 2024)は、フィービー・ファイロ時代を彷彿とさせる軽やかでフェミニンなボヘミアンを真正面から打ち出し、業界に衝撃を与えました。発表後Lystでクロエ検索は91%増、四半期需要は21%増、メゾンとして史上初のLyst Indexランクインを達成。2024年9月のパディントン・リローンチも記録的成功を収め、リテーラーは初週売上が通常のChloéリローンチ平均比で26%増を報告しています。「ニュー・クロエ・ガール」現象として、TikTokでもボヘミアン関連の検索が倍増しました。

clebagの鑑定体制

clebagでは、世界的に採用されているAI鑑定システム(Entrupy対応・鑑定精度99.86%)と、ハイブランド鑑定に精通した専門鑑定士を併用した真贋鑑定体制を構築しています。すべての出品について、エンボス加工されたシリアルナンバータグ、ホログラムタブ、ロゴ刻印、「MADE IN ITALY」表記、パドロック金具やリング金具などの仕上げ、ステッチの均一性、レザー質感などクロエ特有の細部を重点的に確認。機械と人の目の両方で判定することで、目視のみでは見抜きにくい精巧な偽造品にも対応します。

万が一鑑定不合格と判定された場合は全額返金を保証しているため、安心してお取引いただけます。

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