ザ・ロウ(The Row)

ザ・ロウThe Row

0件の出品

ザ・ロウ(The Row)とは

ザ・ロウは、2006年に女優のメアリー=ケイト・オルセン(Mary-Kate Olsen)とアシュレイ・オルセン(Ashley Olsen)の双子姉妹がアメリカ・ニューヨークで創業したラグジュアリーブランドです。発端は2005年、アシュレイが「完璧な白Tシャツ」を作りたいと考えたことに始まり、2006年にTシャツ・コットンサテンのレギンス・カシミアウールのタンクドレスなど7型のコレクションを発表。バーニーズ・ニューヨークがその全型を即座に買い付けたことで、ブランドの歴史が幕を開けました。

ブランド名「The Row」は、ロンドンのビスポーク・テーラリングの聖地として知られる「サヴィル・ロウ(Savile Row)」に由来します。サヴィル・ロウが象徴する「最高級素材・完璧なフィット・装飾を排した本質的なクラフトマンシップ」を現代のレディウェアに翻訳することがブランドの出発点であり、創業当初オルセン姉妹は自身の名前を一切前面に出さず、最初の3年間はブランドに関するインタビューも一切行わない「ロゴレス・無名性」の哲学を貫きました。

2010年代後半以降、世界のラグジュアリー消費が「ロゴ主導」から「静かな贅沢(クワイエット・ラグジュアリー)」へと大きく潮流を変えるなかで、ザ・ロウはその旗手として位置付けられるようになります。2018年にはアイコンバッグ「マルゴー(Margaux)」を発表。10/12/15/17インチの4サイズ展開で、控えめなトグル金具と柔らかなスラウチ感を持つこのトートは、ファッション業界のインサイダーから一般層へと急速に広まり、現在では数年待ちのバックオーダーが発生するモデルとなっています。2024年にはシャネル創業家ヴェルテメール兄弟のファミリーオフィス「ムース・パートナーズ」と、ロレアル創業家ベタンクール家のファミリーオフィス「テティス・インヴェスト」が少数株式を取得し、企業価値は10億ドル規模に達したと報じられました。

clebagでは、Margaux、N/S Park Tote、Half Moon、Multi Pouch Crossbody、Tote Hookなど、ザ・ロウを象徴するバッグラインを取り扱っています。Entrupy(AI鑑定システム)はザ・ロウに対応していないため、AACD(一般社団法人日本流通自主管理協会)加盟の国内専門鑑定士による手動鑑定を全件実施。縫製・金具・刻印・素材を多角的に検査し、鑑定不合格時は全額返金を保証しています。

モデルから探す

出品一覧

0

現在出品がありません

ブランドの歴史

ザ・ロウは「子役出身の双子姉妹が立ち上げた服飾ブランド」というイメージを完全に覆し、約20年で米国を代表するラグジュアリーメゾンの一つへと成長しました。創業初期から「ロゴを出さない」「インタビューに応じない」という極端な無名性戦略を貫き、品質と素材だけで評価を獲得した稀有な事例です。主要な節目は以下の通りです。

  • 2005年 — アシュレイ・オルセンが「完璧な白Tシャツ」を作るプロジェクトを開始。多様な体型・年齢の女性を対象に試作・テストを繰り返し、フィットの普遍解を探索
  • 2006年 — メアリー=ケイトとアシュレイのオルセン姉妹がニューヨークでThe Rowを創業。Tシャツ・コットンサテンレギンス・カシミアウールタンクドレスなど7型のデビューコレクションをバーニーズ・ニューヨークが全型買い付け
  • 2007年 — 初の本格コレクションを発表。ブランド名はロンドン・ビスポークの聖地「サヴィル・ロウ」に由来。創業から3年間は姉妹のインタビューを一切行わない方針を取り、ブランドそのものに語らせる戦略を徹底
  • 2011年 — 2011年春コレクションで初のメンズアイテムを少数展開
  • 2012年 — CFDA(米国ファッション協会)アワードで「ウィメンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を初受賞。同年、姉妹は女優業からの引退を表明し、ファッションに専念することを公式に宣言
  • 2014年・2015年 — CFDAウィメンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを連続受賞し、米国ラグジュアリーの中核ブランドとしての地位を確立
  • 2016年 — 10月、ロサンゼルスとニューヨークの直営店でメンズコレクションの本格展開を開始
  • 2018年 — アイコンバッグ「マルゴー(Margaux)」発表。同年8月にはフルメンズコレクションのローンチを発表(10月発売)。スーティング・デニム・ニットを含む包括的ラインナップで、米国製デニム/フランス製ドレスシャツ/日本製ジャケットなどカテゴリ別に最適生産地を選定
  • 2020年代前半 — 「クワイエット・ラグジュアリー」潮流の世界的な拡大を背景に、Park Tote/Half Moon等のバッグラインが急成長。HBOドラマ『Succession』『The White Lotus』を契機に、欧米富裕層向けの「身分を主張しない究極の身分財」としての地位を確立
  • 2023年 — パリ・ファッション・ウィークでの正式ショー開催など、グローバルラグジュアリーメゾンとしてのプレゼンスを強化
  • 2024年 — シャネル創業家ヴェルテメール兄弟(ムース・パートナーズ)、ロレアル創業家ベタンクール家(テティス・インヴェスト)、Imaginary Ventures、StDominique Capitalが少数株式を取得。企業価値は約10億ドルに到達

2026年現在、オルセン姉妹は引き続き過半数株式を保有し、クリエイティブの全面的なコントロールを維持しています。LVMHやケリングといった巨大ラグジュアリーグループに属さない独立系ブランドとして、独自のペースでブランド価値を構築している点も特徴です。

代表モデル比較

モデル 登場年 特徴 参考価格帯
Margaux(マルゴー) 2018 カーブを描いたトップラインと両サイドのトグル留めが特徴のミニマルトート。10/12/15/17インチの4サイズに加え、East/Westやクラッチ版も展開 10/12: 約3,200ドル〜/15/17: 約5,600〜6,400ドル
N/S Park Tote(パークトート) 2020年代前半 グレインカーフレザーのトールトート。フラットなトップハンドルとインテリアレザータイ留め。Small/Medium/Largeを展開 Small: 約2,490ドル/Medium: 約3,090ドル/Large: 約3,690ドル
Half Moon(ハーフムーン) 2020年代前半 滑らかなカーフレザーの三日月型コンパクトハンドバッグ。フラットショルダーストラップとトップジップ仕様 約1,800〜2,400ドル
Multi Pouch Crossbody 2020年代 ナイロン×レザーの軽量クロスボディ。複数の外ポケットを備えた機能的構造で、トラベル・デイリー兼用 約1,150〜1,400ドル
Tote Hook 2020年代 サイドのフックバックル金具で開口部の幅を調整できる構造的トート。ザ・ロウのなかでは数少ない金具を意匠化したモデル 約2,500〜3,500ドル

価格帯は2026年4月時点の海外公式・正規取扱店の参考レンジです。素材(カーフ/スエード/キャンバス/ナイロン)・カラー・サイズで価格は変動します。日本国内定価はインポート価格のため海外価格を上回るのが一般的で、特にエルメスやシャネルと異なり日本市場での定価設定は欧米より2〜3割高となるケースが多く見られます。

ブランドの素材・特徴

要素 特徴
カーフスキン スムース/グレイン/テクスチャードの複数仕上げを使い分け。マットで深みのある発色と、しっとりした手触りが特徴。経年変化は控えめで、新品の表情が長期間維持される
スエード マルゴー等で展開される起毛素材。色味の深さとシルエットの柔らかさを両立。秋冬コレクションの定番素材として位置付けられる
キャンバス/ナイロン マルゴーのキャンバス版、Multi Pouch Crossbodyのナイロン版など、軽量素材も主力ライン。レザー版より価格を抑えつつブランドの世界観を保つ役割
イタリア/フランス/日本生産 バッグ・革小物の多くはイタリアで生産。シャツ等のアパレルはフランス、ジャケットは日本、デニム・Tシャツは米国など、カテゴリごとに最適な生産地を選定する分散生産体制
ロゴレス・デザイン 外装にブランドロゴや大型金具を一切配置しない哲学。識別はバッグ内側の小さなフォイルスタンプのみで、街中で「分かる人にだけ分かる」コードとして機能
サヴィル・ロウ由来の仕立て哲学 ビスポーク・テーラリングに通じる「素材・フィット・本質的ディテール」への徹底したこだわり。装飾を排し、シルエットと素材だけで語るデザイン言語
シーズンを超える設計 トレンド主導ではなく、長期間使い続けられる定番性を重視。アイコンモデルは複数年にわたって継続生産され、ワードローブの基幹ピースとして機能

真贋・鑑定のポイント

ザ・ロウは外装にロゴや派手な金具を一切配置しないため、真贋判定では「目立つ要素ではなく、目立たない要素の精度」を見ることが重要です。コピー業者にとっては「特徴的な金具やロゴを再現する」よりも「素材・縫製・コバ処理という基本品質を再現する」ことの方が遥かに難易度が高く、結果として偽物のクオリティで判別が可能になるのがザ・ロウの真贋判定の特徴です。主なチェックポイントは以下。

  • 内側のフォイルスタンプ(ロゴ刻印) — 正規品はエッジが鮮明でフォントの太さが均一。偽物はフォイルが過剰に光ったり、エッジがぼやける/文字が太すぎる傾向がある
  • ブランドロゴの書体 — 「THE ROW」の書体は字間・線の太さが規則的。偽物はロゴが大きすぎる、字間がバラつく等の不自然さが見られる
  • 縫製品質 — ステッチの間隔とテンションが均一で、糸の角度に乱れがない。偽物は糸のテンションが不均一で、コーナー部分の処理が雑になりやすい
  • レザーのエッジ(コバ)処理 — 正規品は薄く均等に磨き上げられた滑らかな仕上げ。偽物はコバが厚く、凸凹していたり塗装が不均一。Margauxはコバの仕上がりが特に判別ポイントになりやすい
  • 革質と手触り — 正規品のカーフは細かいグレインが均一でしっとりとした手触り。偽物はゴムのような質感や、過剰な光沢が出ることがある
  • 金具の質感 — Margauxのトグル金具やTote Hookのフックバックルは、メッキの色調・厚みが均一。偽物は金具の重量感が軽すぎる、メッキにムラがある等の違和感が出る
  • 付属品(ダストバッグ) — 正規品のダストバッグはサイズ・素材感・ロゴの位置が規格化されている。偽物はサイズ違い、素材の薄さ、ロゴフォントの違いが現れやすい
  • シルエット・自立性 — 正規品のPark Toteは芯材と革の構造で適度な自立性を保ちつつ柔らかな表情を持つ。偽物は芯材が硬すぎてシルエットがぎこちないか、逆に芯がなさすぎてだらしない印象になる

ザ・ロウはEntrupyのAI鑑定システムが対応していないブランドのため、目視と触感に基づく専門鑑定士の手動鑑定が現時点では最も信頼性の高い手法となります。模倣品の品質は近年急速に上昇しており、目視だけで判定するには熟練した経験が不可欠です。

中古市場での評価

クワイエット・ラグジュアリー潮流の追い風と、新品の長期バックオーダー状態により、ザ・ロウのバッグは中古市場で急速に価値を上げているブランドの一つです。

  • Margaux — 中古価格は新品定価の前後で推移。15/17インチの定番カラー(ブラック/ブラウン/グレー系)はリセール時に定価の80〜100%、状態次第で定価超えのケースもある「転売圏内」モデル
  • N/S Park Tote — Mediumサイズが最も流動性が高く、定価の70〜90%で取引されることが多い。Largeはオフィス用途で安定需要
  • Half Moon — 限定色・限定素材で価格が大きく変動。定番ブラックは安定相場で定価の60〜80%
  • Multi Pouch Crossbody・Tote Hook — 流通量がそれほど多くないため、中古市場では「出れば売れる」傾向。状態の良い個体は定価の70〜85%で推移
  • カラー別 — ブラック・ダークブラウン・グレー・タン等のニュートラル定番色がリセール時最も安定。ザ・ロウらしい控えめなトーンほど中古需要が強い

新品の供給が限定的で正規代理店でも長期入荷待ちが続く現状下、中古市場が「すぐに手に入れる唯一のチャネル」として機能しており、状態の良い個体には定価並みのプレミアがつき続けています。

ザ・ロウの豆知識

オルセン姉妹のキャリア(フルハウスからファッションへ)
創業者のメアリー=ケイトとアシュレイは、生後9ヶ月のときにアメリカABCのシットコム『フルハウス』(1987–1995)で末娘ミシェル・タナー役にキャスティングされ、双子で交互に演じることで一躍国民的子役となりました。1993年には自身のプロダクション会社「Dualstar」を設立し、ティーン向け映画やTVシリーズを多数手がけたのち、2012年に正式に女優業を引退してファッション業界に専念することを表明。子役の延長線ではなく、本格的なラグジュアリーメゾンを一から育て上げた稀有な事例です。
ブランド名「The Row」の由来
ブランド名は、ロンドン・メイフェア地区の「サヴィル・ロウ(Savile Row)」に由来します。サヴィル・ロウは200年以上にわたって英国王室・貴族・著名人のスーツを手がけてきたビスポーク・テーラリングの聖地で、「最高級素材・完璧なフィット・装飾を排した本質的な仕立て」の代名詞。オルセン姉妹はこの哲学を現代のレディウェア・ラグジュアリーに翻訳することを目指し、ブランドのDNAそのものを名前に込めました。
日本の芸能人・モデルの愛用者
ザ・ロウは日本国内でも著名人の愛用者が多く、有村架純はNetflixドラマ『さよならのつづき』でN/S Park Tote(Large)を着用。指原莉乃は自身のYouTubeチャンネルでバッグの中身を公開した際にN/S Park Tote(Small)を披露しました。そのほか田中みな実、川口春奈、紗栄子といったファッションアイコン的存在の女優・モデルも愛用しており、「目立たないが分かる人には分かる」ラグジュアリーとして日本市場に深く浸透しています。

clebagの鑑定体制

clebagでは、Entrupy(AI鑑定システム)がザ・ロウに対応していないため、AACD(一般社団法人日本流通自主管理協会)加盟の国内専門鑑定士による手動鑑定をすべての出品に対して実施しています。具体的には、内側フォイルスタンプの精度、縫製ステッチの均一性、レザーのコバ処理、金具の刻印・仕上げ、革質と手触りなど、ザ・ロウ特有のディテールを多角的に検査。ロゴレス・装飾レスというブランド特性上、目視と触感の両方から判定する手動鑑定こそが最も信頼性の高い手法となっています。

万が一鑑定不合格と判定された場合は全額返金を保証しているため、安心してお取引いただけます。

このブランドのバッグを売りませんか?

全品鑑定付き。買取保証で安心して出品できます